重ね継手 | 鉄筋をつなぐとき、ある規定以上の長さを重ねてやること。鉄筋コンクリートの中では溶接した溶接継手とほとんど変わらない。鉄筋とコンクリートの付着力を介して力が伝わるからである。 |
加重剤 | 工事初期の安定液は、所定の比重を確保できない場合が多い。未圧密の地層を施工する時には、肌落ちの現象が生じやすく、この対策として安定液の比重を高くすることが有効である。加重剤として、ベントナイトや各種粘土を添加する場合もある。 |
カッティングエッジ | ケーシングチューブの先端に取り付ける地盤切削用の刃先。 |
かぶり(厚さ) | フープ筋と杭外端部との間のコンクリートの厚さ。鋼材表面とコンクリート表面の最短距離で測ったコンクリートの厚さ。 |
岩塊・玉石 | 粒径7.5cm以上とし、まるみのあるのを玉石とする。 |
岩石 | 堆積岩、変成岩、火成岩に分類される。 |
凝集 | 分散している土粒子の懸濁液に電解質を加えることにより、粒子同士が弱く結合する現象。 |
凝集剤の種類 | 構造により無機凝集剤と高分子凝集剤に区別される。 |
凝集剤の使用目的 | 清澄化。沈降促進。ろ過、脱水の促進。 |
凝集作用 | 微粒子をフロック化(大きな粒子)する事。懸濁粒子は凝結、吸着・架橋などの作用により粗大粒子となる。 |
杭 | 構造物の荷重を基礎などを通して地盤に伝達させる柱状のもの。 |
杭基礎 | 打込み杭、埋込杭、場所打ち杭等により、荷重を支持層に伝える基礎を指す。一般に、深い弾性体基礎として取り扱える。 |
杭基礎工法・場所打ちコンクリート杭工法 | 機械掘削、人力掘削工法がある。機械掘削工法には、アースドリル工法、オールケーシング工法、リバースサーキュレーション工法等がある。 |
杭心 | 現場敷地上の杭の中心位置。設計図書に基づき測量を行い、杭心を示す仮杭を設置する。 |
杭頭処理 | コンクリート硬化後、余盛り部分を撤去して杭頭高さをそろえる作業。 |
掘削深度の測定 | 検測器具(検測テープと検尺用錘)を用い、掘削底の形状などを考慮し2点以上で行う。 |
ケリーバー | リバース工法で使用する機材。シーベルジョイントを有し水平回転力をロッド管に伝達する。 |
ケーシングチューブ | オールケーシング工法で使用するもので、最下端には超硬チップが付いたカッティングビットを有するチューブを使用する。中間ケーシングは両端に接続カラーを有する。 |
検測テープ | 掘削深度やコンクリート天端位置の測定に使用する。 |
公称径 | 異型鉄筋の直径を表すときに用いられる。 |
孔内水の管理・リバース | 孔内水は地下水位より2m以上高く保つことにより、孔壁を保護・安定させている。 |
高分子 | 分子量が約1万以上の高分子化合物の総称。天然物では、でんぷん、ゴム、タンパク質、アスベスト、雲母、ガラスなどがあり、合成物では、ナイロン、合成ゴム、アクリル樹脂、ポリ塩化などがある。 |
高分子凝集剤 | 吸着・架橋作用(小フロックから粗大フロックにする)が主。主に用いられているのは、合成高分子凝集剤でアニオン性のものが多い。 |
溝壁(孔壁)の安定 | 地山を鉛直に掘削した溝(孔)は、地下水が土砂とともに流出したり、土の持つ自立高さを超える場合に崩壊する。この防止対策として安定液が使用される。孔壁の安定は、掘削された溝壁面(孔)に速やかに形成されたマッドケーキを介して、安定液圧で地山圧に抵抗することによって図られ、このためには次の条件が必要である。①水頭差の確保。②造壁性の確保。③水和崩壊の防止。 |
固化 | 廃液や泥土にセメント、石灰、その他固化材などを添加攪拌し、セメンテーションによる固結やポゾラン反応などにより性状の改良を図ること。 |