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あ~お

安定液
孔壁の安定を保つために、掘削孔内に注入する液体。
安定液管理の三要素
比重、ろ水量(マッドケーキ厚)、pH。
安定液の機能
孔壁の安定、良質なコンクリートの打込み、掘削土砂の運搬分離。
安定液の種類
ベントナイトの配合率によりベントナイト系安定液とCMC系安定液に分類でき、前者のベントナイト配合率は4~12%、後者のそれは4%以下の場合が多い。
一次孔底処理・リバース
掘削終了後、ビットを少し持ち上げ5分程度の泥水を循環させる。これにより、孔底付近の粗粒子を多く含んだ比重の高い泥水と比重の低い泥水が置き換えられる。
逸液防止材
礫層、砂層のような透水係数の大きな地層を掘削する場合は、泥壁の形成が不完全になり、場合により水頭差の維持が困難となる。逸液防止材は逸液層を閉塞するために使用する。安定液用の材料は、腐敗しない無機質が適している。現在使用されている物を大きく分けると、繊維状、フレーク状、粒状等がある。状況により2~3種類の組合せで使用する方が効果がある。
逸水
孔内水が短時間で周囲の地盤に逸散する現象。
逸泥
高い透水性あるいは伏流水などに起因して、安定液が急激に周辺地盤に浸出する現象をいうが、安定液にベントナイトを主材とする、いわゆる泥水を使用していたために逸水という用語と合わせて慣用的に使われることが多い。
逸泥対策・リバース
リバース工法では原則として循環水には自然泥水を使用している。逸泥層に遭遇すると急激な水位の低下にあう。10-2cm/sec程度より大きい透水係数を持つ地盤では事前に対策を検討する。
逸泥防止材
通常0.2m3/h以上の安定液の逸失がある場合をいう。おがくず、ロックウール、綿実絞りかす、くるみ殻、粘土破砕物などがある。逸液防止材と同意に使用することがある。
埋戻し(杭頭部)
コンクリート打込み後に、空堀り部を土砂(良質な掘削土等)などにより埋めること。
エアーリフトポンプの原理
揚水管と送気管からなる構造であり、故障が少ないという利点をもっている。揚水管の先端部に送気管を取付け、空気を流出させると揚水管の水が空気と混合し、比重が軽くなる。揚水管口には浸水深さにあたる水圧がかかっているので、この水圧によって比重が軽くなった揚水管内の水が上に押し上げられる。これが継続、繰り返されることにより揚水される。
エア-リフト方式
リバース工法の掘削方法において、ドリルパイプの下端部に圧縮空気を送り込み、ドリルパイプ内の泥水に空気泡を混合させる。その見かけ比重をドリルパイプ外の循環水より小さくし、比重差によりドリルパイプ内に上向きの水流を生じさせ掘削土砂を運び上げる。現状での使用頻度は極稀である。
汚泥
場所打ちコンクリート杭工法によって生じる、廃ベントナイト泥水、リバース工法などに伴う廃泥水、含水率が高く粒子の微細な泥状の掘削土。
帯鉄筋
柱のせん断補強鉄筋(フープとも呼ぶ)。
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